おかゆとチャーハン

はねまわる子どもたちが半そで。砂場の砂が、掘り起こしたそばからさらさらに乾いていく陽気。あと半月あるむすめとの春休みを持てあまして、公園をはしごする。

ときどき赤だしのみそ汁が飲みたくなって、インスタントのものを買う、そうするとほかのものも一層手抜きしたくなって、あるものだけで済まそうと思う、そうしておかゆとチャーハンというへんてこな献立になるのであった。

(カレーチャーハン、青菜と卵のおかゆ、大根の煮物、赤だし)

きのう、肩のうえでぱつんと切りそろえてもらったむすめの髪が、砂場で、ブランコの揺れで、部屋のなかでうつむいてるときですらーつやつやひかって愛らしい。「うんとみじかく」した前髪のしたでは眉毛がいそがしそうに上下するし、ほんとうに面白い。

この世にはいろんな人がいるよね、って話をしていて、あなたのパパとママはどんな人?と聞いたところ、「たいせつなひと」。心臓をまるくくりぬいて、そっくり洗ってはめこんでもらったような気持になる。ちなみにじいじとばあばは「みんなをたいせつにするひと」だそうで、その言葉を評価することばを、わたしは持ち合わせていないほど。